49歳独立のすすめ

ロバート・キヨサキ氏は「金持ち父さん貧乏父さん」の中で、お金の稼ぎ方には4つの型があると言っている。マネーフロー・クワドラントと呼ばれるその4つの型とは次のものである。

  1. Employee(会社員、勤め人)
  2. Self-employed(個人事業主、自営業者)
  3. Business Owner(事業経営者)
  4. Investor(投資家)

そして、いわゆる「お金持ち」になるためには3か4の類型に移行する必要があるとキヨサキ氏は主張する。確かに、資本主義社会ではお金は上記のいずれかの方法で稼ぐ仕組みになっている。それは、よく考えてみれば、周知の事実なのだが、もし、キヨサキ氏が世に広めてくれなかったら、一般の人の多くはそれに気づかなかったことだろう。もっとも、それに気づいたところで「勤め人」がどうやってクワドラントの右側(下図参照。つまり、事業経営者や投資家)へと移行できるのか、多くの人にとっては皆目見当もつかなかったに違いない。しかし、そういう無知な大衆がいたおかげで資本主義は回ってきた側面がある。資本家にとって労働者は未来永劫労働者のままでいてほしいわけである。

資本主義社会が出来上がってきた歴史を見れば、資本家はもともと金持ち(貴族や領主)で労働者はもともと貧乏人(農奴や職人)だったわけだから、労働者が資本家になるノウハウなどもともと存在してはいなかった。少なくとも舞台が現代史に入るまでは。しかし現代は全く新しい時代になったと言える。キヨサキ氏が主張しているように意識と行動次第で誰でも4つの類型のどこにでも所属できるようになったのだ。

資本主義経済という仕組みの中で生きている以上、お金はなくてはならない。人体でいえば血液のようなもので、その循環が滞ってしまえば死に至るしかない。それゆえに、人はお金を稼がなければならないが、その宿命ゆえに人の欲望は膨れ上がり、勝者と敗者が生み出され、人はストレスから解放されることがなくなり、経済はあたかもマネーゲームの様相を呈してくる。そんな現代の「欲望の」資本主義に警鐘を鳴らす経済学者たちも現れて始めている。新しい経済システムの必要性を訴えている学者も増えている。僕は経済学者ではないのでその理論は詳しくはわからないが、ヨーガな視点(人の魂の成長という観点)から見ても、現代の資本主義経済に変革が必要なことを感じる。現代の経済構造があまりにも人間の「エゴ」を増長させることに貢献しているように思うからだ。そして、人の魂の進化における最大の障害はこの「エゴ」に他ならない。

宇宙にはもっと進歩した経済システムが存在するが、それを実行できるほど地球人類の霊性は進化していない。ゆえに現在の霊的レベルに相応した経済システムとして「資本主義」が定着していると見ることもできる。それでも資本主義の内容は時代とともに変化してきたのは確かである。経済システムにも人類の精神性が反映することを考えると、確かに人間は少しずつでも(しかし、時には血の代価を支払っても)進化し続けているに違いない。資本主義が生み出された頃の資本家による労働者への過酷な搾取は基本的にはもうない。(少なくとも資本主義国家においては)マネーフロー・クワドラントのそれぞれの境界の垣根が低くなってきたことも福音である。ロバート・キヨサキ氏は1から2、3、4とお金の稼ぎ方をシフトしていくという画期的なアイデアを世の中に提示してくれたのだと思う。

それではここでそれをヨーガな視点から少し考察してみたい。

4つの類型のうちどれが優れていてどれが劣っているかとはもちろん言えない。不労所得を得ることが人生の目的だと思っている人にとっては投資家になるのが理想であろうが、投資先である企業がなければそれば成り立たず、会社の経営者だって従業員がいなければ事業は成り立たない。4つの立場の人が同時に存在しているからこそ資本主義経済は回り続けることができるのだ。人格や魂の成長という観点から見れば、全ての立場を経験できるならそれに勝ることはない。勤め人には勤め人の、経営者には経営者の、投資家には投資家の責任と苦労があるのだから。それぞれの立場でその人に必要な「学び」が必ずある。一生勤め人だったとしても嘆く必要は全くない。人の幸福はマネーフローで決定するものではないし、もっとマルチディメンショナルなものなのだから。しかし、もし、今いる場所から転身したいと心から願うのだったら、それはきっと魂からの真実のメッセージかもしれない。

ヨーガでいう7つのチャクラは7年ごとに順番に成熟していくと言われている。第1チャクラから始まって第2、第3、、とシフトしていくに従い、最初は本能的、肉体的な機能の発達から始まって、だんだんと高次の情操機能の発達へと進んでゆく。それは発達心理学の内容ともほぼ一致している。だから、チャクラの発達から見ると7つのチャクラ全てが完成する(完成度は人によって違うが)49歳があなたの全てが揃った日であるとも言える。「魂からのメッセージ」を強烈に受け始めるのはきっとこの頃であるはずだ。

独立するなら49歳がチャンスの時である。あなたのライフワークを決定する大きな転機が訪れる可能性もある。実は、ヨーガな視点から見れば、人生の後半こそがあなたの人生の本番なのである。どうか自身の魂の声に耳をすませてもらいたい。心配することは何もない。あなたはすでに全てを与えられているのだから。その力を存分に発揮すれば良いだけのこと。

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