月: 2020年7月

  • アボジを憐れに感じた日

    アボジに「憐れ」を感じた僕はどういうわけか泣いた。一人の人間として彼を捉えたとき「憐れ」以外の表現を僕は思いつかない。尊大を極限まで演じ通したかったその「愚かさ」に僕はもう憤りを感じない。崇め奉られることにそれほどまでに […]

  • 人生はコインの裏表

    明らかに世俗の成功を放棄した人生。僕はブッダのように生きたかったんだ。今更名声やら豪邸やら高級車やらを欲しいとは思わないし、それを持っている人を羨ましいとも感じない。もっともこの世が貨幣経済で動いている以上は生活を支える […]

  • 老いてきぼり

    老いてきぼり

    すべて子供のために生きてきたわけではないけれども、子供のために犠牲にしてきたものは確かにあった。一番多く失ったものといえば、、、「アタマの髪の毛だろうな」と、撮られた写真に映る自分の姿を見るたびにいつもそう思う。 時間と […]

  • ファイト!

    「『拝啓、、』で始まるあの歌はなんだっけ?」と妻が娘に聞いている。僕はまさか吉田拓郎のあの曲のことではあるまいなとは思いながらも「拝啓、僕はとても残念でした〜」と口ずさんでみた。妻は無反応。娘がすかさず「アンジェラ・アキ […]